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2015.08.12 Wednesday

3つのコードでも「ロック」はできる

 

『山陽西小学校ロック教室』

監督:本田孝義 2013年 42

https://www.facebook.com/pages/映画山陽西小学校ロック教室/300336256795544


 先日、監督の本田孝義さんから試聴用にDVDを送っていただき拝見しました。ほんとうに楽しかった。僕は2009年から新宿の子どもたちと映像ワークショップを続けています。集まってきた子どもたちと一緒にビデオカメラを使って遊びます。「ビデオしりとり」や「自己紹介ビデオ」「ボールリレー」などを作りました。東京の福生市や鳥取県でもそんなことをしました。そしてロックもやっています。僕は子どもたちとロックをやろうと思ったことはないけれども、本当に面白い取り組みなのだと思いました。僕はビデオカメラも楽器みたいなものだと書きました。言葉以外で自分を表現できる道具なんです。

 

 森内ベースさんは、小学校の体育館で自分のバンドの演奏を見せて、2ヶ月後に子どもたちが「ロック教室」に集まってくるのを待ちます。まずは子どもたちにアンプに繋いだ楽器を触らせます。ボリュームを上げると、電気楽器特有の大きな音がするし、歪んだりもします。とにかく指で弦をはじいてみると、ブ〜ンという音がする。それだけで興奮してしまう。ひとりづつギターやベースを肩にかけてとにかくカッコつけて弦を弾いてみる。大きな音を出す。これがロックの始まりです。

 

 単音でGの音を出す。ギターはGのパワーコードを覚え、ピアノとベースで同じ音を出してみる。同じテンポで音を出すとなんとなくバンドみたいになる。Gができればそのままの形で右にずれしていくとACの音が出る。弾き方は気にしない。班に分かれて曲の練習を始める。そうだ、3つくらいコードが弾ければ、後は鼻歌でも曲らしくなってくる。各自が歌詞を書いてみる。数日後にみんなの前で披露する。この詩がほんとうに面白い。この映画のチラシにも書いてある「時々遅刻 音楽苦手 宿題めんどい 掃除めんどい 勉強あとまわし でも足早い〜」など、パンクだと思いました。メロディーがつくとどんどんそれらしくなっていきます。森内さんの指導でテンポが揃ってきます。そう、こうやって「ロック」ができるんですよ。

 

3つの班がそれぞれのオリジナル曲を体育館で披露します。保護者も呼ばれているのたくさんの観客のまえで、緊張の初舞台ですね。曲の前に自作の詩を朗読してから演奏する班もありました。これもとても等身大で斬新な詩です。

そして、この初舞台はもしかすると学校ではない場所のほうが面白かったかもしれませんね。小学生なのでいろいろな制約もあったでしょうが、ライブハウス等ではなくても、公民館とか地域センターとか、学校という空間とは別の場所で演奏すると、気持ちがいっそう盛り上がるかもしれませんね。

 

楽器はどれも上手になるのは難しいけれども、ロックは上手にならなくても気持ちで表現できるんです。3つのコードで思いを伝えることができる。小学校でもっと「ロック」を取り入れてもいいですね。ちなみの僕は小・中学校はず〜と音楽が「2」でした。

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