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2015.01.25 Sunday

パンクな奴がやるからパンクなんだ、と素直に思った。

 

『パンク・シンドローム』

監督:ユッカ・カルッカイネン J-P・パッシ 出演:ペルッティ・クリカン・ニミパイヴァト

2012年 88分 フィンランド/ノルウェー/スウェーデン

2015124日 イメージフォーラム http://punksyndrome.net/index.html


昨夜は渋谷の「とりしょう」に行って「勝手にとりしょうを賑やかす会」をやった。僕がアルバイトを始めたのは32年前だけど、店の外観も中の様子も、もちろん店長の菅野邦三郎さんも変わらない。店長は72歳だと言っていた。僕が店に入った時、偶然、豆腐屋さんがいた。この人も変わってなかった。32年前もこんな風に豆腐の入った缶を持って店に入ってきていた。土曜日だったけどお店は僕らが賑やかすまでもなく、ずいぶん混み合っていた。こういう落ち着いたお店が少なくなったからかな。


夕方までの時間で映画を見ようと思って、タイミングの合う映画を探していたら、予告編を観ていたこの映画が始まっていた。

楽しかった。知的な障害者がパンクバンドをやっているというだけでも面白そうだと思ったが、本当にパンクだった。一生懸命にやっているから応援しようなどという類のバンドじゃない。単純なギターコードとリフが既にパンクの雰囲気を醸し出しているけれど、そのリフに乗っかる歌詞がいい。「精神科施設のメシはまるで豚のエサ」「いつかグループホームを爆破してやる」「少しばかりの敬意と平等が欲しい」「権力者はペテン師だ 俺たちを閉じ込める」と、ボーカルのカリが低いしゃがれた声で力を込めて叫ぶ。メンバーが時々もめていて、「なんで、フットケアまで、いつもあいつと一緒なんだ!」とフラストレーションをぶちまける。彼等をサポートしているスタッフも、いろんな大変なこともあるだろうけど、楽しそうに付き合っている。その背景が見えてくるのも楽しい。福祉先進国らしく、彼等の活動拠点である練習スタジオも施設内にあるようだ。ドラマーが自宅を出るかどうかで両親と話し合っているシーンがあるが、見学に訪れたグループホームは広い個室が素敵な場所だった。自宅では、息子がドラムの練習を始めると両親がヘッドホンをつけていた。そろそろ出て行ってほしいと素朴に思っているんだろう。そのさり気なさも良かった。

このバンドは、2009年にリュトフというNPOが主催したカルチャーワークショップが切っかけで結成されたそうだ。これまでに7インチレコード5枚、カセット3本、CD1枚、LPレコード1枚をリリースして全て完売しているという。イメージフォーラムにもレコードが置かれていたようだが、完売していた。新譜だったんだろうか?


ヨルタモリの言葉じゃないけど、パンクというジャンルの音楽があるんじゃなくて、パンクな奴が演っているからパンクなんだな、と思った。

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