<< 静かな時間にゆっくりと身を浸す心地よさ | main | パンクな奴がやるからパンクなんだ、と素直に思った。 >>
2014.09.11 Thursday

日向寺太郎さんと飲んだのは、とても面白かったのだけど、、、

 昨日は日向寺太郎さんと二人で酒を飲んだ。正確にはホッピーだったけど。ここ数年は、日向寺さんの同期の映画監督谷口正晃さんと波多野哲朗先生を交えて、年に一度か二度4人で会っていた。二人で飲むのは、もしかすると初めてか、十数年ぶりかもしれない。日向寺さんと飲む時はいつも、かなりディープな映画の話をすることになる。そのくらい、彼の映画にたする姿勢は一貫していて、力強い。先日、彼の新作ドキュメンタリー『魂のリアリズム 画家 野田広志』を見たばかりだったので、その映画について、いろいろと教えてもらった。僕自身も映画を見た直後に、その感想を読んでもらっていた。

池袋の飲み屋は、有楽町の「日の基」を思わせる昭和臭があふれる店だった。こういう店は、ひとりで来る常連と会社帰りのオヤジ二人組が多くて、なかなかいい。僕らも十分にオヤジ2人組だった。長いカウンター席の頼りない丸イスに座ると「これ、佐藤さんに渡そうと思って、、」と、『魂〜』の試写会の時に配ったプレスリリースをくれた。日向寺さん本人の文章と、加藤典洋さんのコメントが載っていた。老眼用の眼鏡を鞄にしまっていたので、さっと見ただけで、「あとで、ゆっくり読みます」と言って鞄にしまった。今、それを読んでいた。僕は日向寺さんに送った文章の中で、「映画を見ながら『マルメロの陽光』を思い出していた。」と書き、その映画についても少し書いていた。すると日向寺さんが、実はこの映画は『マルメロの陽光』を見たのがきっかけだったんです」という。僕は思わず、「えっ、本当?」と言ってしまった。僕は、本当に『マルメロの陽光』みたいな、静かで美しい映画だと思って、そういうふうに書いたのだった。その偶然は面白いと思ったし、彼が「自分なりの『マルメロ〜』を撮りたい」と思って作った映画だと言うことがうれしかった。その後、話は、ビクトル・エリセやアレクサンドル・ソクーロフやら、水俣やら、三里塚やら山形やらの話に発展して、とても面白かった。ところが、今朝、プレスリリースを読んでみたら、日向寺さんの文章で、『マルメロの陽光』を見たことが制作のきっかけだったと、その経緯がとても細かく書いてあった。なんだかものすごく恥ずかしくなった。監督が『マルメロの陽光』を観たことが制作の動機だった、と言っているのに、それを見て、後から「『マルメロの陽光』を思わせる」などと書いたら、馬鹿みたいだ。あ〜恥ずかしい。監督のコメントはHPなどできちんとチェックするべきですね。反省しきりです。
コメント
コメントする








 
この記事のトラックバックURL
トラックバック
Calendar
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30      
<< April 2017 >>
翻訳ツール
Facebook svp2ページ 更新情報
Selected Entries
Categories
Archives
Recent Comment
Recent Trackback
Recommend
戦うビデオカメラ―アクティビズムから映像教育まで
戦うビデオカメラ―アクティビズムから映像教育まで (JUGEMレビュー »)
佐藤 博昭
佐藤博昭、渾身の一冊です。個人映像の展開へのヒントになれば…。
Recommend
シリーズ 日本のドキュメンタリー (全5巻) 第1回 第1巻 ドキュメンタリーの魅力
シリーズ 日本のドキュメンタリー (全5巻) 第1回 第1巻 ドキュメンタリーの魅力 (JUGEMレビュー »)
佐藤 忠男,吉岡 忍,森 まゆみ,池内 了,堀田 泰寛,小泉 修吉,矢野 和之,佐藤 博昭
Recommend
Recommend
映画は世界を記録する ドキュメンタリー再考(日本映画史叢書 5)
映画は世界を記録する ドキュメンタリー再考(日本映画史叢書 5) (JUGEMレビュー »)

佐藤博昭が「ビデオ・ジャーナリズムの現在」の項を担当しています。
Recommend
スーパー・アヴァンギャルド映像術―個人映画からメディア・アートまで
スーパー・アヴァンギャルド映像術―個人映画からメディア・アートまで (JUGEMレビュー »)
佐藤 博昭, 西村 智弘, 「Cine Lesson」編集部
SVP2を主催する佐藤博昭の共著本。
Links
Profile
Search this site.
Others
Mobile
qrcode
Powered by
30days Album
無料ブログ作成サービス JUGEM