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2012.10.13 Saturday

「京都国際インディーズ映像祭」は、手作り感と前に進もうという熱意が心地よかった

 2012年10月6日に京都の大江能楽堂で「第6回京都国際インディーズ映像祭」と併設の「第1回京都映像アワード」が行われた。この映像祭に「TVFとSVP2の作品を上映してくれませんか」と依頼され、それぞれのプログラムをつくって上映に立ち会うべく参加させていただいた。
このイベントを取り仕切っていた広瀬さんとは、昨年の「市民がつくるTVF」の授賞式でお会いし、その後、「TVFの作品を仲間にも見せたいので、京都で上映会をしてください。」とお誘いを受け、広瀬さんたちの協働スペース「遊子庵」で上映をさせていただいた。その時に(というよりかなり深夜に近くなって)、SVP2の「3.11」も数作品お見せしたのだが、それが、広瀬さんの紹介で、広島女学院大学のイベントでの上映とつながっていった。人に出会うということが、いろいろなつながりに発展していて面白い。

今回は、昨年のTVF受賞作品と、さかのぼっての優秀作品があれば送ってくださいということだった。「3.11」もぜひ、ということで10作品が加えられた。

大江能楽堂は前回お世話になった「遊子庵」から徒歩で10分ほどの場所だった。
能の上演がないときには、今回のような貸し出しもされているということだった。スクリーンの前には椅子席も準備されていたけれども、周りの桟敷席と二階席が気持ちよかった。
僕は一階の奥の席にだらしない姿勢でくつろぎながら作品を見ていた。すぐ前には、外国の若い三人組が完全に横になって、座布団を枕にして作品を見ている。なんだかリラックスしていいな、と思っていた。舞台に上がるときには、舞台を傷つけないように、また、足の脂を付けないようにと靴下が渡された。裸足ではなかったけれども、二重に靴下をはかされるということになった。これもまた一興。

上映作品は、TVF、SVP2「3.11」、Con-Can映像祭、京都映像アワード作品、と続いていったのだが、時計を見ると、どう考えても予定していた時間をオーバーしている。その後、アワードの授賞式なども行われて、9時半を回っていた。受賞者は舞台に上る前に用意されていた靴下を履かなければならない。みなお揃いの靴下で並んでいて愉快だった。スクリーンで見えないけれども、舞台の背景には立派な松の絵が描かれていた。

この映像祭は、広瀬さんと、その御仲間たちが手作りで行なっているイベントだった。準備段階から広報資料づくりや、当日の配布資料づくり、会場探しなどさまざまな雑務があったと聞いた。僕らもいつも手作りなので心当たりがある。上映作品が想定されていたプログラムより長かったことや、ギリギリで作品が増えたこと、逐次通訳を加えたことや、靴下を履かなければならなかったことなど、幾つかの要素が重なって、グングンと時間が押したようだった。もちろんそうしたことも、考慮に入れて、プログラムを作らなければならにのだが、それでも想定できないことが起こる。僕が準備した「SVP2」プログラムがまるごと飛んでしまった。広瀬さんが申し訳なさそうに、「必ず。上映できなかった作品を中心に上映会を開きます」と約束してくれた。どうやら能楽堂の管理をしている方が、10:00には出ないと帰れなくなるらしい。ぎりぎりの交渉で、能楽堂を出たのが10:30頃だった。プログラムが飛ぶことはあってはならないことなのだが、出来ればこの大江能楽堂で定期的に上映会を行いたいという広瀬さんの思いに期待したい。

その後、「遊子庵」では、今回の参加者やスタッフ関係者が集まり、ワイワイと映像談義を交わした。
この場所は布団も置いてあって、前回はここで寝させていただいたし、この夜もそうさせて貰うことになっていた。こういうスペースがあるのは本当に楽しい。山形ドキュメンタリー映画祭の時も「香味庵」みたいな感じだ。作者や関係者が入り交じって、時間を気にしないで、眠くなった人から寝て、話をしたい人は一階に移って朝方まで話していたようだった。僕は48時間寝ていないという広瀬さんの次に、2時ころ布団に入った。

楽しい映像体験でした。京都の皆さんありがとうございました。作品を提供してくれた皆さん、ありがとうございました。今回上映できなかった方には、本当に申し訳ありませんでした。でも、必ず京都で上映してくれると思います。



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