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2006.07.12 Wednesday

佐藤がとうとう狂ったという噂

先日ここでお知らせした、‘今年も『無礼講』を開催します’という案内の中で、佐藤博昭セレクションのタイトルを「激カワ着回しキャミ&ワンピ」(仮)としたところ、「インディペンデントビデオの世界に疲れた佐藤がついに狂った」という噂が一部に流布してるようです。タイトルは(仮)ですが、コンセプトは意外にうまく反映しているのかもしれません。これは、帰宅途中の電車の中で、雑誌の中吊りを見ていて感動してしまった時に考えたタイトルです。正確には2つのタイトルを組み合わせたものです。この言葉の無意味な力強さは何だろうと思いました。日本語としては徹底的に崩壊しているのに、確実に読者に届いている。しかも限られた語数でありながら、その記事には何が書いてあるのかが、分かる人には確実に分かっている。激カワでもエロかわでもいいのですが、コミュニケーションのために極限までそぎ落とされた言葉の、あまりにもばかばかしい響きに感動したのでした。危うく美しいとさえ思ってしまうところでした。我々のような映像を作っている人々は、ずいぶん遠回りしているのかもしれないなぁ、と思います。しかし、今回はSVP2のメンバーが、思い切った偏向を打ち出して、プログラムを作ってみてもいいと思っています。それは判る人にだけ届けるというような排他的なものではありません。もちろん、プログラムのコンセプトは、随時この場や、『無礼講』のパンフレットでお知らせします。一般的な日本語で。
コメント
思わずうなずいてしまいましたよ。
「インディペンデントビデオに疲れた佐藤が狂った」ことにじゃないですよ。
そうですね、アート、とか、表現ということを追求するあまり、わたしたちは世界の状況が見えなくなっているのかもしれないと思うことが最近あります。世界を見ようとしてこういうことをしていたはずなのですが。もっともその世界に追従する必要はないですけれども。
ということを、アートとか表現の場にいることに疲れると、ときどき思ったりします(笑)
いかんいかん、世界を見よう。
  • 中沢
  • 2006.08.31 Thursday 02:36
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