2011.08.17 Wednesday

モーション・フュージョン・リフレクション ー現代映像のとある視点ー

atta映像企画主催による"モーション・フュージョン・リフレクション - 現代映像のとある視点 -" が札幌で開催されます。
田中廣太郎は自作を含めたプログラムを企画しました。構造的なフィルム作品から先進的なビデオ作品まで含んだ内容となっております。
上映後、企画者の大島慶太郎氏とのトークセッションを予定しております。

会期 : 2011年9月3日(土)
会場 : ATTIC 〒060-0063札幌市中央区南3条西6丁目 長栄ビル4F TEL/FAX 011-676-6886
協力 : ATTIC、田中廣太郎
主催 : atta映像企画
予約・問合せ : info@filmfilmfilm.org
WEBサイト : http://www.filmfilmfilm.org/atta_002

上映時間 : 1回目Aプロ13:30〜/Bプロ15:30〜,2回目Aプロ17:30〜/Bプロ19:30〜(開場は上映15分前)
トーク : 20:30〜(Bプロ2回目上映終了後、田中廣太郎・大島慶太郎)

1プロ券:一般1000円/一般予約800円/高校生以下600円
2プロ券:一般1800円/一般予約1500円/高校生以下1000円
※ご予約は上映の前日までメール対応いたします 。

Aプログラム(80分) 1回目13:30〜/2回目17:30〜
おもかげ/video/6分/佐竹真紀
暮らしあとvideo/12分/佐竹真紀
came from sapporo/video/3分/近藤寛史
good morning/video/2分/近藤寛史
taxi/video/3分/近藤寛史
untitled movement/video/3分/中川仁史
Pockets/オリジナル16mm上映video/8分/斉藤幹男
地形譜/video/3分/中尾峰
-20110715/8mm/6分/南俊輔
-20110901/8mm/3分/南俊輔
Extreme Skiing in 1930/16mm/5分/末岡一郎
当映画館にて上映されます/16mm/5分/伊藤隆介
タイトル未定/16mm/8分/大島慶太郎
I open a map./video/13分/大島慶太郎

Bプログラム(60分) 1回目15:30〜/2回目19:30〜
Wound Footage/miniDV&Super8/6分2秒/Thorsten Fleisch(トルステン・フライシュ)
vision for kalpa/HD/3分/足利広
Kaizer/video/10分19秒/田中廣太郎
Spen za nite wiz dis sit/video/4分28秒/土屋貴史
Varfix/video/8分23秒/田中廣太郎
Tokyo - Ebisu/16mm/5分/西川智也
invain/HD/14分57秒/田中廣太郎
※上映フォーマットの都合により、上映順が異なる場合が御座います。予めご了承下さい。
2011.06.14 Tuesday

大人になったら芸術家になりたい

 京都在住の映像作家、宮岡秀行氏からのイベント告知です。
前回の札幌のイベントも興味深そうでしたが、今回も私自身が行けないのが残念。
お近くにお住まいの方はぜひ!


映画+音楽+シンポジウムの夕べ
緊急企画「大人になったら芸術家になりたい」

会期:2011年7月05日(火) 17時30分より
場所:同志社大学寒梅館クローバーホール
入場無料


3.11.以後、人類は芸術家と警察官に大別される?
東日本大震災から9日ぶりに救出された少年は言いました、「大人になったら芸術家になりたい」それとも「警察官になって人を助けたい」と。
何の役にも立たない芸術家【ルビ:デクノボー】と「僕、地震を逮捕しに行ってくる」という警官、救われた夢はどちらだろう?
死ぬことに役立たない芸術が、生きていることに役立つのか?
自分が生きているということに復讐される3.11.以後の人類を、何と呼ぶ?
豪華メンバーによる、想定外を遥かに超えた芸術祭の開催!

+++スケジュール+++
*映画上映
開場:17時
開映:17時30分(終映18時20分)

上映1.:『獣となったわたし』 Beast of Me
琴【ルビ:クム】仙姫【ルビ:ソニ】
2005年/米/18分/デジタル作品

在 日朝鮮人への差別や虐待が、日本の朝鮮コミュニティで育った在日3世の琴仙姫自身による日本語と英語と朝鮮語の三重音声により語られる。琴の身体は、山羊 の群れや、マーシャルアイランドの核実験によって被爆した女性の証言へと連結され、僅か18分間のなかに、植民地化と近代文明の暴力に関する経験の詳細さ を描き出す。琴の声は、剥き出しの野の花に似て、画面のなかで震えつづける。


上映2.:『僕にはわかる、自分がどこへ向かっているのか』 I know where I'm going
ベン・リヴァース
2009 年/英/30分(オリジナル16ミリシネスコ/デジタル上映)*日本語字幕付 Ann Arbor International Film Festival 2010 – Best Cinematography award Documenta Madrid 2010 – Honorable Mention of the Jury

The Earth After Usの著者で地質学者のヤン・ザラジーウィッツと会うため、ベン・リヴァースはイギリス北部にある島に向かう。ヤンの語りが、背骨のように繰り返し使わ れ、荒野に取り残されている者/モノたちがフレーミングされる。森で木が倒れ、はてしない変化にひとつの傷をつけるまでの時空に、古今東西のSF映画の音 声が重奏するとき、映画は地上という廃墟に「非時(ときじく)」を映し出す。


*コンサート
開演:18時30分(終演予定19時40分)

演奏1.:ハコ HACO

演奏2.:ゲルブ・アル・リシャット・アンサンブル Guelb er Richat ensemble


*シンポジウム
開始:19時45分(終了予定21時)

シンポジウム:池内靖子(立命館大学)+市田良彦(神戸大学)+茨木千尋(司会)


++出演者プロフィール
Haco(ハコ)
神戸生まれ。ヴォーカリスト、作詞作曲家、エレクトロニクス奏者。
80 年代に音響芸術を学び、After Dinnerでの作品が国際的に評価される。これまでにソロやHoahioなど主宰プロジェクトでCD発売、海外のフェスティバル出演も数え切れない。 1990年映画「Step Across the Border」(ヴェルナー・ペンツェル & ニコラス・フンベルト)に音楽家として出演。2005年音響作品「Stereo Bugscope 00」がオーストリアのアルス・エレクトロニカで入賞。2008年クラウディア・トリオッジとフランスのカルチェ財団美術館、韓国のナム・ジュン・パイ ク・アートフェスティバルで共演。2011年10月に淡路島のノマド村で発表されるサウンドインスタレーション作品を、ヴェルナー・ペンツェル、茂木綾 子、上山ともこと共同制作中。

Guelb er Richat ensemble(ゲルブ・アル・リシャット・アンサンブル)
2009年、音楽とは異なるジャンルの表現者3人によって、民衆の音楽を求めて結成される。
祥 子/SHOKO(ヴォーカル、パフォーマー)、田中甚兵衛(ジャンベ、役者)、二瓶龍彦(ギター、チャランゴ、作家、演出家、美術家)。新宿歌舞伎町の昇 華堂にて、ギタリスト、ファゴット奏者、詩人、パフォーマーとの多岐に渡るコラボレーションを行なう。そのアコースティック・サウンドは、東欧、南米、ア ラブ、アジア等、世界の各地を想起させ「あやしくも哀しく、あたかも追放者のジプシー音楽」と評される。2011年6月には東京・代々木能舞台ならびに原 爆の図・丸木美術館にて、ナターシャ・グジー、謝雪梅などともに東日本大震災支援コンサート「with You」に出演、主催し、大反響を呼ぶ。

池内靖子(いけうち・やすこ) 1947年生まれ。立命館大学産業社会学部教授。演劇論、ジェンダー論。著書に『フェミニズムと現代演劇』『女優の誕生と終焉−−パフォーマンスとジェンダー』『残傷の音「アジア・政治・アート」の未来へ』(共著)。

市田良彦(いちだ・よしひこ) 1957年生まれ。神戸大学国際文化学研究科教授。社会思想史。著書に『ランシエール 新<音楽の哲学>』『アルチュセール ある連結の哲学』『非対称化する世界−−『<帝国>』の射程』(共著)。

茨木千尋(いばらき・ちひろ/司会) 1962年生まれ。字幕翻訳に、『僕にはわかる、自分がどこへ向かっているのか』『ヘルマン・シェルヘンの肖像』。論考に、「蝶の羽ばたきを聴く」など(スタジオ・マラパルテHP所収)。


主催/問い合せ:同志社大学今出川校地学生支援課 tel: 075-251-3270 fax:075-251-3099

共催:studio malaparte(http://1st.geocities.jp/mothermonika/

ゲスト、ならびに上映・上演内容は変更になる場合がございますので、あらかじめご了承ください。
2011.05.31 Tuesday

『無能の人』を売りに行った僕は、すごく「無能の人」だと思った。

 初めて「まんだらけ」に漫画を売った。地震のあと、ずっと床に平積みにしていた漫画を、元のように本棚の上に積み上げる気にはなれず、ちょうど金にも困っていていたので売ろうと思った。割と愛着の薄い本をbook offに宅急便で送ってみたら、2箱で2000円くらいだった。そんなモンなんだろうなとは思いつつも、ちょっと悔しい。やっぱり漫画は「まんだらけ」に売ったほうがいいだろうなと思って調べてみると、宅配買取というやり方もある。でも、いい機会なので、一度は中野の本山に行って買取の現場を見てみたいと思った。
どのくらいで買うのかわからなかったけれども、「まんだらけ」のHPでどんな漫画がどのくらいで売られているのか、買われているのかは検討がついた。とりあえず試しに、つげ義春、つげ忠男、花輪和一をスポーツバックに20冊ほど入れて持って行ってみた。
本当にいい経験だった。
中野ブロードウエイの3階に行くと、エスカレーターのすぐ横に買取コーナーがある。受付の女の人が、「買取ですか?」と元気よく訊いてくる。「漫画です」と答えると、「本21」と書いた番号札を渡された。ここには7つほどのレーンがあって、腰丈ほどの棚にレールがしいてある。そこに70センチ四方くらいの木の板を置いて、その板はレールの上を滑るようにしてある。各レーンには人が順番に並んでいた。スーパーのレジみたいだ。それぞれ、持ってきたものを板の上に積んでいく。僕の後ろには「超合金」のモデルをたくさん積んだ人がいたし、となりのレーンでは中年のお客がちょっとエロな漫画を積んでいた。
僕の番が来ると、30歳くらいの細身の青年が次々と漫画を見定めていく。バーコードの付いている本はそれを読み取ると、オートマチックに買取価格が出てくるようだ。古いものは書籍のコードを打ち込んでいく。しばらくするとその青年が、7750円になりますと告げた。その後モニターを見せてくれて、「これは100円、これとこれは200円です。、、、」。僕は少しがっかりしたけれども、買取というのはそんなモノなのだな、と思った。ここで売られている売値の4分の1から5分の1の値段だ。2000円と言われたものは、ここでは8000円くらいで売られるのだろう。
つげ義春の漫画にはずいぶんと思い入れがあった。学生のころとても衝撃を受けたし、その後も新しいものが出れば買い続けた。初めて見たつげ義春の漫画は、その頃の友人が『ガロ』の切り抜きをサランラップか何かで覆った『ねじ式』だった。僕にとっては漫画とアートと『限界芸術』と映像がつながった瞬間だった。つげ忠男は、そのつながりで買ってみて、これもまた独特の世界だと感心して、いくつか求めた。

『無能の人』は竹中直人が映画にした。僕は『石を売る』という一遍が好きだった。河原で石を集めて、その形が少し珍しかったり、極稀に珍品が見つかると高く売れる。主人公にはそんな「石売り」がとても魅力的に思われた。何しろ元手はかからず、拾ったものを並べているだけで売れる。そんな妄想が主人公に広がる。
もちろん、石売の世界はそれなりに厳しい。拾ったものがすぐに売れるような簡単なものではない。高値の付きそうな珍品を得ようとすれば、それなりに遠征もしなければならない。多摩川あたりで石を探しても、売れるものなどまずでない。

そんな、『石を売る」が好きだった。まさに「無能の人」が考えそうなことだな、と思った。
そんな『無能の人』を売りに来た僕は、ものすごく無能の人間のような気がして、うっすら死にたくなった。





2011.04.27 Wednesday

クライシス・オブ・ジャパン−災害/アート/政治的激動をむかえて

映画作家の宮岡秀行氏より、以下の案内をいただきました。
札幌在住の方はぜひ。
今見るべきもの、ということなのかもしれません。

会場・主催:札幌大谷大学 札幌大谷短期大学部
タイトル:「クライシス・オブ・ジャパン−災害/アート/政治的激動をむかえて」 
講師:宮岡秀行、岡部昌生
申し込み・問い合せ:「公開講座係」(011-742-2020)

畏れ(怖れ)のないところで、学ぶことはできるのか?  自分よりも桁外れに大きなものを察知したとき、人間はその力をどう受けとめるのか。ドイツのヴェルナー・ペンツェルの「A Letter From Japan-Childrens Refugee Republic」(2011)と、イギリスのベン・リヴァースの「I know where I'm going」(2009)を国内初上映、その他ミヤオカセレクションによる映画の断片を流しつつ、「地球の危機」を考えて行きます。

*講義の後半はヒロシマの被爆の残傷を擦りとる、岡部昌生さんとの対話です。わたしは聖痕(あるいは残傷)というと、アッシジの聖フランチェスコの服のことを思い出します。ボロ布のようなものなのですが、そこには聖なるものが漂っていました。そして、世界中から来た人たちが見つめて感じていました。それは、「最も傷ついたものに最も聖なるものが宿る」ということなのでしょうか。または、「最も貧しいものに最も聖なるものが宿る」ということでしょうか。ロベルト・ロッセリーニの映画「神の道化師フランチェスコ」のなかで、「お坊さん」たちが毛布かなにかをかぶって固まって雨をしのいでいる場面が出てきます。でも、あの雨は浄化してくれる水ではなくて、ただ、ただ、辛い、忍ぶ、雨でした。私たちも耐えることをもっと学ばないといけないということでしょうか。(宮岡)
2011.03.22 Tuesday

ハラマキワークショップのお知らせ

 ドイツより中沢です。
このたびの震災の被害に合われた方々へのお見舞いを申し上げますと共に、
皆様、ご無事でいらっしゃることをお祈り致します。

さてとあるメディアアート関係のメールニュースで回ってきたワークショップの情報を転載させてください。
メディアアートととは関係ありませんが、この情報が錯綜する中で疲れた心を癒しつつ、かつ被災者の方々へ送る物を作るワークショップ、とのことです。
ご興味あればぜひ。

------------------(以下より転送歓迎です)---------------------------------
JUGEMテーマ:アート・デザイン


東北関東大震災の被災地に送るため、古いセーター、余っている毛糸玉など持ちよって、腹巻きやネックウォーマー、レッグウォーマーなどを作るワークショップを行います。
編み物初挑戦の方、ハイパーニットクリエイターの力石咲さんが教えてくださいます。
作るのは苦手だけど、どんなふうなのか見にいきたい!という方も歓迎です。
会場のカモ・カフェは通常営業中ですので、お茶のみだけでももちろんOKです。
みんなで集まって、お話しながら手を動かしながら気分転換しませんか?
できたものは、被災地の避難所に物流が再開したら送れるように調整中です。
参加お待ちしております!

日時:3月24日(木)12時〜18時(お好きな時間にいらしてください。途中退場も可です)
ニット講師:力石咲さん(ハイパーニットクリエイター/http://muknit.com/)
料金:参加費として、カフェで1オーダーお願いします。
材料:毛糸、古いセーター、編み針などはできればご持参ください。(持っていなくても参加可)。また、毛糸だけでなく、フェルトや布を使って何か作りたい方もぜひ。
会場:にしすがも創造舎カモ・カフェ 
http://camo-cafe.blogspot.com/
東京都豊島区西巣鴨4-9-1(旧朝日中学校)
にしすがも創造舎1F
*おいしい自家焙煎コーヒーとあたたかい手作りメニューがあります。
[アクセス]
★都営三田線
西巣鴨駅A2出口より徒歩1分
★都電荒川線
新庚申塚駅より徒歩3分
いらっしゃる時は、交通機関の運行情報、地元の停電時間等によく注意されてからいらしてくださいね。

企画・問い合わせ先:ゴーライトリー(email@go-lightly.org)

http://bit.ly/hDY5Ah
http://twitter.com/#!/golightly_inc/status/49840935051345920

一日も早く、身も心もゆっくり休まる日が来ることを祈っています。
そしてまた元気な新しい一歩を踏み出せますように。


--------------------------------------------------------------------------------
Dear folks,
I'll announce a workshop to make a haramaki (belly-warmer tie).
I hope it'd be good for many people who are tired for too much information about the Japan earthquake and the accident of the nuclear power plants in Fukushima. So I think the work of hand-making of protection against cold  would be treatment for us and useful for assistance to the affected people. Also to have a meeting/chatting would be good for Tokyo stressful people. Our company named golightly inc. is considering to send the fruits of this workshop to the disaster area after logistics restart normally.

Date and Time: 12:00 - 18:00, 24th March (You can be any time during open cafe hours.)
Venue: Camo cafe at Nishi-sugamo Souzousha, 4-9-1 Nishi-sugamo, Toshima-ku, Tokyo
Tutor: Saki Chikaraishi (Hyper knit Artist / http://muknit.com/)
Fee: free, one order at the cafe required.
Ingredients: Please bring used-sweater or knitting yarns etc. We prepare some (not many) ingredients for your needs.
Inquiry: email@go-lightly.org
2011.03.08 Tuesday

TVF入賞作品松本上映会

3月10日に松本に行くことになりました。
松本市在住でTVFには幾つもの作品が入賞している吉野和彦さんが、自主企画で上映会を開催します。いつも個人でこういう企画を行っている方です。山岳ビデオの世界では有名な吉野さんが、個人映像にかける情熱にはいつも頭が下がる思いです。
僕は作品の解説などで参加させて頂きます。いろいろと地元の方とお話しができればと楽しみにしています。
お近くの方はどうぞご来場下さい。

 「市民がつくるTVF ( 東京ビデオフェスティバル ) 入賞作品上映会」

日程  2011年3月10日(木)【開演】18:40 【作品上映】18:50〜20:45
会場  松本市教育文化センター 3階(松本市里山辺2930-1) TEL:0263-32-7600
定員  先着165名
入場料 無料
問い合わせ  吉野 和彦 E-mail:yosinokazuhiko@rainbow.plala.or.jp
                  TEL:0263-32-2965(18:00以降にお願いします)

【上映作品】

1.「猛暑 親爺の呟き」 青柳 完治
2.「伊藤新道のミヤマモンキ<30年ぶりの高瀬川遡行>」 御法川 直樹
3. 「海の人」 薩摩 浩子
4. 「国労バッジははずせない!−辻井義春の闘い− 」 湯本 雅典
5. 「コラージュルージュ」 高田 涼平/三好 萌加
6. 「土俵」 平野 隆弘
7. 「栄子〜70歳〜」 大井 貴之
8. 「何時か家族に」 吉野 和彦

協力  NPO法人市民がつくるTVF、TVF入賞者の皆さま
2011.03.06 Sunday

第19回アースビジョン 地球環境映像祭

 グループ現代の川井田さんからの案内状に興味深いタイトルの作品があった。
『未来への診断書ー水俣病と原田正純の50年』(2010年 54分)はKTT(熊本県民テレビ)が制作したドキュメンタリーだった。作者の安松直朗さんは1978年生まれだ。2001年に熊本県民テレビに入社して2003年から報道部の記者になり、水俣問題を担当してきたのだという。熊本県はこの県民テレビを始め、地道な水俣取材が続けられていて、これまでにも何作品かを見てきた。このところ関係が遠くなっているが、「地方の時代映像祭」でも力強い水俣取材の成果を見てきた。
原田正純さんとは一度だけお会いしたことがある。チッソ水俣工場の第一組合解散式でのことだった。叔父が最後の書記長となり、同期入社の六名が次々に定年退職となる2003年の春だった。原田先生の姿を見た時に、これまで何度も土本作品やTVドキュメンタリーで見ていた「本物」の姿に興奮した。その後、川井田さんにあった時に、「原田先生のドキュメンタリーを作りたいですね」と話したことを思い出した。簡単にはいかないことは承知だったが、自分ではなくとも、誰かが何とかその仕事を映像で残さなければならない人だと思っていた。チッソ第一組合が使っていた事務所は、その後会社に返され、資料の類は原田先生の熊本学園大学が水俣病の研究施設で引き取ったという。その施設も、このドキュメンタリーのなかで見ることが出来た。
作者の安松さんのように、事件が起こってから50年後に取材に取り組む人がいることは心強い。しかし、安松さんはこの春から東京支社の営業部に配置転換になったらしい。後進に引き継いだとは話していたものの、この種の話題が若い人にどれだけ訴求力があるのかは判らない。
原田正純さんの仕事とは、言うまでもなく水俣病について井戸を掘り、種を蒔き、少しづつ収穫するような、ライフワークである。その生活のほとんどが水俣病との関わりであったことは、著作を辿れば想像できる。なかでも『水俣学講義』のシリーズは圧巻だ。水俣病が「学」となりうることは、病をめぐる複雑な関係がまさに日本の縮図であったことからも理解できる。医学として、社会学として、あるいは環境学として、多くの負の遺産を残している。
作品上映後の質疑で、安松さんの「被害者であり、加害者であった〜」という発言に、会場から言葉の使い方に注意を促す発言があった。簡単に使った言葉ではなかったと信じたい。患者やが加害者でありうる可能性とは、チッソ城下町であった水俣の性格を示しているだけでなく、緒方正人さんの著作にもあるとおり「私がチッソであった」ということだろう。この言葉を正確に理解することは、当の患者や以外は不可能であろう。それでも想像力はある。患者やとしての申請を取り下げた緒方さんは、支援団体との関係もこじれたはずだ。まさにそうした人間関係、社会的な力のバランスが、事件をさらに複雑なものにした。それは、行政主催のものとは別に、患者主体で行われている毎年の慰霊祭にも現れている。
本当に「水俣病は終わっていない」のだと思う。

ところで、原田さんがカナダに検診に行くシーンで、車の後部座席に大類義さんがいるのを発見した。大類さんは、僕が日大映画学科の研究室につとめていた頃の上司だった。1987年の土本さんの作品上映会の仕事をするなど、その前後から土本さんと交流し、ドキュメンタリーについていろいろなことを教えてくれた。大類さんがこの頃こうした研究をしていたため、多くのドキュメンタリー映画をフィルムで見ることも出来た。
大類さんは奥さんと一緒にカナダに住んでいる。もう20年くらいになるだろう。そこでの活動については、実は多くのことを知らなかった。今回のドキュメンタリーでは、現地のコーディネイトや診察時の通訳などをしているようだった。水俣通じて、ずっと繋がっているのだな、と思った。

2011.02.25 Friday

第3回恵比寿映像祭

 今日、2月25日に第三回恵比寿映像祭に行ってきました。
このところ、東京工業大学の仕事で久しぶりにビデオ編集の毎日で、なかなか観に行くことが出来ずにおりました。
今日観たプログラムは「ファウンド・メモリーズー引用と参照」「アナザー・ランドスケープ」と展示されていた映像です。
久しぶりに、実験映像に浸った感じが心地よく、たまにはこういう経験をしに行かねばと思った次第。
「ファウンド・メモリーズ」はトレーシー・モハット&ゲーリー・ヒルバーグの「Mother」と「Other」が面白いとは思ったものの、十数年前に高橋栄樹が作った「ハンフリー・ボガートとUFOが戦うビデオ」の方がいっそう面白いと思ってしまい、このプログラムの最後の作品だった「ナショナル・アーカイヴV.1」が圧倒的に面白くて、行って良かったなと思いました。何しろ映像そのものは、ヴェトナム戦争の際に戦闘機の機載カメラの記録映像で、ターゲットを示す円形のドットが画面の中央に現れる以外は、航空機からの映像と大差ない、見栄えのしない映像でした。しかし、画面にターゲットを示すサークルが現れる一方的な暴力性が、何の変哲もない風景に、俄に緊張感を与えます。次第に複雑になるBGMギターと相乗して、我々が見ている風景が、この小さなターゲットによって、取り返しがつかない、あるいはひたすら無意味な破壊をしつつづけたことを創造させます。
「アナザー・ランドスケープ」では西川君の新作「Tokyo-Ebisu」を見ることが出来ました。実験映画の雰囲気がぷんぷんしてよかったな。グリットで分割された駅のホームからの風景は、それぞれの小さな窓が時間差を記録していて、そのズレ具合が面白かった。
このプログラムは、続く田村友一郎さんの「Night Less」も楽しかった。ストリート・ビュウの映像ですべて構成された、作者不在の無責任な物語がとても興味深かった。H5の「ロゴラマ」に笑い、ジェームズ・ベニングがハンク・アーロンのベースボールカードを誇らしげに示すさまは、ヴェルナー・ネケスが自分のコレクションを丁寧に解説しているようで、楽しかった。こういうやり方もあるのだな、と素直に感心してしまいました。
ありがとう。恵比寿映像祭。一日しか観ていないけど。
 

2011.02.21 Monday

facebookにSVP2のファンページ設置

 facebookにSVP2のファンページが開設されました。
2010.11.21 Sunday

オーバーハウゼン国際短編映画祭セレクト上映 in 京都

ご無沙汰しております。中沢です。

12月1日に私、京都に出現しまして、ちょいと短編映画を紹介したりお話ししたり。
以下、お近くにお住まいの方はぜひ足をお運び下さい。
ドイツはオーバーハウゼン国際短編映画祭からのセレクションプログラムです。


「丸わかり!短編映画のABC:オーバーハウゼン国際短編映画祭セレクト上映」
第13回京都国際学生映画祭
12月1日(水)17:00〜19:00 京都シネマ(cocon烏丸)

http://www.kisfvf.com/collaborative.html

上映作品
1."Revolutionary Song" /Istvan Kantor /9min30sec /2005/カナダ
2."Prrrride" / Sirah Foighel Brutmann, Eitan Efrat / 3min / 2008 / オランダ•イスラエル
3."Elefantenhaut" / Severin Fiala, Ulrike Putzer / 34min30sec / 2009 / オーストリア
4. "Skip And Return"/ Jan Verbeek/ 30sec / 2001 /ドイツ
5."Super Smile"/ Effie Wu / 5min / 2007/ドイツ
6."Motodrom" / Jörg Wanger / 9min / 2006 / ドイツ
7."Reflections" / Ho Tzu-Nyen /13min30sec /2007/シンガポール
8."City Paradise" / Gaëlle Denis/ 6min35sec / 2004 /イギリス
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